今、注目の食育の目的とは?
心と身体を健康にして「生きる力」を身につける。
食べることは生きることの基本です。食環境の変化が著しい今、健康に、楽しく、環境を考えて食べる必要性が高まっています。「生きる力」は特に成長期の子どもたちに、きちんと身につけてほしい力です。食育は、毎日の食を通じて「健康に食べる力」「人間らしく食べる力」「環境に優しく食べる力」を身につけることが重要になってきます。
では、具体的にそれはどういうことなのか、ポイントを絞って説明をします。
◆人間らしく楽しく食べる力
食事は体づくりだけでなく、心を育てる面も重要です。楽しい食事は、食欲や体調だけでなく、食事内容や食卓の雰囲気などを意識することで生まれます。また、家族や友人と一緒に食事を取ることで、生きる楽しさや知恵、食事のマナーなどを学ぶこともできるため、人間らしさを育むためにも重要だと言えるでしょう。
◆人間として健康に食べる力
食事をする際は、栄養学などの科学的根拠に基づいた栄養補給が必要です。心身が健康であって、初めて人間は変化が著しい現代社会を生き抜くことができます。特に、発育・発達の真っ只中にいる子どもには豊富な栄養が必要であり、栄養不足は発育障害や病気を招く原因となります。物事を主体的に判断して実践する学力、他人と強調する豊かな心などの「生きる力」を身につけるためにも、栄養補給は大切になってきます。
◆環境に優しく食べる
私たちは環境のことを考え、環境と共生していく必要があります。日本の食料自給率は約40%と低く、食品を無駄にする食品ロス率は一般家庭から出るものだけでも4%に上ります。食料廃棄や食べ残しは環境に影響を与え、感謝する気持ちにも影響してくるので、環境に優しい食事を取るように心がけましょう。
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